メルセデスベンツ w201 190E
歴史に残る名車190E 今日のCクラスにも影響を与える素晴らしい設計思考
1985年ここ日本市場での発売時には、小型登録できる小さな車を、あのメルセデスベンツが発売するとあって、190Eのデビューは車好きの間で少々驚きのニュースとなりました。小型である5ナンバーながらそのルックスには誰が見てもメルセデスとわかるデザインが施され、さらにスポーツ性能、安全性など当時の最先端の走行技術も盛り込まれていました。ベンツ w201 190Eは、現在のCクラス(Compact class)の源流ともなった歴史に名を残す名車として多くの方に認知されているのではないでしょうか。
バブル時期の発売開始 販売台数は好調そのものでした
190Eは小型でありながら構造の特徴は上位のベンツと変わらないものでした。丈夫な車体はもちろん、踏み応えのあるブレーキ、重工感のあるステアリングや、インテリアの質感など上位クラスに勝るとも劣らないクオリティを保持し、発売当時の日本がバブル期ということもあって販売台数は好調そのもの。本当に多くの190Eを街中で見かける事が出来ました。その人気ぶりは赤坂のサニーと揶揄されてしまうほどだったのです。
マルチリンクサスペンション メルセデスの新しい設計思考
新たに加えられた特徴としてマルチリンクサスペンションというモノがあります。これは190Eを皮切りにベンツの標準的なサスペンション構造となりました。誰にでも高いスポーツ性能を楽しむ事が出来たこのサスペンション構造は、その後メーカーの垣根を越えて1990年代の基本形となったほど。5ナンバーという大きな特徴から「小ベンツ」という愛称でも親しまれた190E。その設計は素晴らしいものであり現在の自動車にも大きな影響を与えています。
ベンツ w201 190Eの印象的な四角いデザイン そして高性能な構造について
四角い重厚感のある直線基調のフロントビューには、大き目の各角ヘッドライトや、グリルが組み合わされてメルセデスらしさが目を引きます。後姿も堂々とした佇まいが印象的です。小型とはいえエレガントさや高級感を持ったデザインとなっています。
内装にもメルセデスらしさがしっかりと表現されています。質感の良い木目素材や樹脂が用いられており、大人4名が快適に過ごせる車内スペースが確保されています。そんな十分にゆったり過ごせるスペースがありながら、コンパクトなボディ設計のため運転のしやすさも兼ね備えているという190E。こういった所もいまなお高く評価されているポイントでしょうか。
w201 ベンツ 190E 社外ウォーターポンプ(SIL ITALO製)
現役で走り続ける190E 大切に乗り続けてきた思い出の一台
新車購入から既に150,000Km以上。長い時間を一緒に走り続けてくれた190Eには特別な想い入れがある事でしょう。今回の更新で参考にさせていただくオーナー様の190Eはとても綺麗に整備され、現在も大切に乗られています。大きな故障はなかったとはいえ、各部の消耗品などメンテナンスにはそれなりに手間がかかったよとおっしゃっていました。数年前から当社をご利用下さっており、ご自身で交換部品を準備して馴染みの整備工場へ持ち込み整備を依頼していらっしゃるオーナー様です。
190E整備の為にウォーターポンプのご注文をいただきました。
この時のお問い合わせではウォーターポンプの故障とのことでご相談下さいました。純正品ではなく社外品でとのご要望をいただきSIL ITARO製のウォーターポンプを提案。下記ではそんな事例を参考にさせていただき、ウォーターポンプの機能や、故障時の症状、故障の原因、そして交換についての情報を纏めてみたいと思います。ベンツに限らず輸入車パーツのトラブルでお困りの方々にお役立ていただけたら幸いです。
商品情報
ベンツ w201 190e ウォーターポンプの情報はこちらをどうぞ!
分類 | 冷却関連パーツ |
商品名 | ウォーターポンプ |
純正部品番号 | 1022006201 |
適合車種 | ベンツ 190E(W201) 他 |
定価 | ¥39,300(税抜)2016年12月現在 |
ブランド | SIL ITALO (シル イタロー) |
備考 | PA561 |
ウォーターポンプの機能と役割
エンジン熱を下げる為の冷却水を循環させるポンプ
エンジン内部では常に燃料が燃えている様な状況のため高温状態となっています。この熱を冷ますことなく上昇させ続けてしまえばエンジンは大きなダメージを負ってしまうことになります。
エンジン冷却の為に幾つもの関連パーツが機能しているのですが、ウォーターポンプはそれらパーツの中でも特に重要な役割である「冷却水の循環」を担う部品です。
熱くなった冷却液はラジエターによって冷まされ、再度エンジンルームへと
エンジンルーム内部には冷却水が流れる道が用意されており、その道はエンジンに沿うように配置されています。このパイプの様な通り道を冷却水が流れることでエンジンの熱を奪い、熱くなった冷却液はラジエターへと流され、またその熱を冷ました後、再度エンジンルームへと流れていくのです。この冷却水の循環の為にウォーターポンプが機能しています。
ウォーターポンプの故障時の症状
駐車場に出来た赤や青の水漏れの跡、水温計の上昇など、ご自身の車にも次の様な症状はありませんか?
ご自身が普段から停めていらっしゃる駐車場に赤や青の水漏れの跡はありませんか?これは冷却水が漏れてしまっているかもしれない状況です。程度によって緊急度は異なり対処方法にも違いが出てくるのかとは思いますが、基本的には出切るだけ早くご対応される事をお勧めします。もしも水溜りになってしまっているような状態であれば、冷却液不足によるエンジンへの大ダメージも予測できるため、走行は控えた方が良いかもしれません。
また水温計の上昇も先の様な理由による冷却水不足や、ウォーターポンプの何らかの不具合によって循環が正常に行えなくなってしまっているケースも考えられます。他には異音の発生も代表的な症状の一つかもしれません。エンジン付近からキーキーといった高音や、ガラガラといった異音、ウォーン・・といった不快な機械音が発生している時には、その原因がウォーターポンプである可能性があります。
ウォーターポンプの故障原因一例
水漏れは関連する劣化部分から 異音発生はインペラ(羽の様なパーツ)の損傷や、ベアリングの破損
水漏れが発生してしまう時の多くはシールやパッキンといった部品の経年劣化によって発生してしまうケースが多いようです。
また異音の場合にはインペラの経年劣化や、外部からの衝撃によって損傷してしまうことで正常に機能することが出来なくなってしまい、上記でご覧いただいた様な異音がするケースがあります。
他にもベアリングが破損してしまう事でガタが発生してしまい、その影響によって冷却水の漏れに起因してしまうケースや、冷却液の濃度不足や劣化の影響によってインペラなどが腐食してしまい、金属片がポンプ内部に飛散してしまうといったケースも存在します。これによって詰まりが発生しトラブルへと起因してしまうようです。
ウォーターポンプの交換について
タイミングベルトとの同時交換で、作業効率の向上も
タイミングベルトを使用している車であれば、ウォーターポンプと同時にベルト交換を行う方が多くいらっしゃいます。その理由としては作業効率と構造上の理由にあります。
タイミングベルトを使用されている車であれば、その多くはタイミングベルトを取り外さなければウォーターポンプの設置箇所までアクセス出来ない構造になっています。同期間使用しているタイミングベルトであれば同様の劣化が考えられるため、その機会に同時交換を行う事で工賃の重複や手間を省くようにされているというわけですね。
交換時期については、先にお読みいただいたような症状が発生してきたら、出来るだけ早急に対処することを大切にお考えいただけたら良いのかなと想っています。というのも、使用期間を目安に予防交換を行うとしてもその寿命には個体差があります。廃車まで1度も交換したことがないという方もいらっしゃいますし、4~5年でトラブルが発生してしまう場合もあるからです。
まとめ
ベンツ 190Eをはじめ輸入車パーツの手配は当社にお任せ下さい!
ベンツw201 190Eにかかわらず昭和レトロな名車と呼ばれるような車にお乗りの方の中には、交換部品が生産中止になってしまっていたり部品調達が困難な状況でお困りになる事も多いのではないでしょうか。
もしも他社で断られてしまったような部品でも、諦めてしまう前に一度当社にご相談いただけたら幸いです。100%必ず手配できるとはかぎりませんが、この年代の外車部品は当社が得意とするところでもあります。この道40年の経験と知識、そして全国に築き上げた独自の仕入れルートを駆使してあなたの部品探しをサポートさせていただきます。
お問い合わせの際には正確な部品番号や商品・メーカー名がわからなくても大丈夫です。ご自身の車検証に記載されている17桁の車体番号(アメ車の場合にはダッシュボードのシリアルナンバー)をお伝えいただければ適切な製品を当社で手配することが可能ですので、どうぞお気軽にご相談いただけたら幸いです。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。