ルノー(renault)カングー2(kangooⅡ)エンジンの不具合と水温センサーの故障
アイドリングの不良や加速力の低下、そんな症状でお困りではないでしょうか?外気温が下がる冬の季節にはその故障がわかりにくい「水温センサー」というパーツがあります。今回の更新で取り上げるのはルノー(renault)カングー2(kangooⅡ)修理の為にお問い合わせいただいた事例を参考に「水温センサー」の交換について纏めて行きます。
ルノー(renault)水温センサーが故障するとどうなるのか
エンジン始動の不具合と不安定なアイドリング
水温センサーはラジエター内部に流れる冷却水の温度を検出し、その温度情報をコンピューターに送る役割を担っています。装着場所はラジエターホースとエンジンの接続部分や、エンジン金属部分、シリンダーブロック本体といった箇所に装着されている事が多くあるようです。カングー(kangoo)ルーテシアといったK4型エンジンの水温センサーはシリンダーヘッドのバッテリー側、サーモスタットハウジングの後ろ辺りに。
さて、そんな水温センサーが故障するとどうなってしまうのでしょうか?故障原因の一つとしては水温センサーの断線によるショート、これによって水温センサーからの信号が正しく送れなくなってしまいます。そうなってしまえばエンジン制御のコンピューターが誤った信号を発生させ、その結果「エンジン始動不良」や「不安定なアイドリング」または「加速不良」といった不具合が発生しやすくなってしまうのです。
水温センサー点検方法
正常値は0.3v~0.8v
ルノーに限った話ではなく一般的な一例としてではありますが、センサー配線回路の点検方法の一つとしてコンピューター側と水温センサー側のアース端子間の電圧を測定する方法があります。
まずは水温を80℃に
大まかな説明にはなってしまいますのであくまでも参考までにご覧いただけたらと思うのですが、外気温が20℃付近の時におよそ30分ほど走行すると自動車の水温は約80℃程に上昇します。この80℃の状態でコンピューター側とアース端子測定を行い測定値が0.3v~0.8vだった場合は正常と判断していただいて良いかと思います。また水温センサーを単体でチェックする時には、水温センサーを取り外し「冷間時」と「温間時」の抵抗値を測定します。
・・とここまで書き進めてみましたが、このような点検をご自身で行う方は稀かと思います。先に記載いたしました症状がある時や、異常を知らせるエンジンチェックランプが点いてしまっている時にはお近くの整備工場等で点検を受けるようにしましょう。多少なりとも燃費にも関係してくる水温センサー、快適な運転の為にも早めの整備をお勧めいたします。
またルノー(renault)の場合コネクタの接触不良の原因によって不具合が発生してしまう事が少なくないようです。コネクターの接触不良の場合にはコネクターを一度取り外し接点復活材を使用する事で改善してしまう事も。熱によってコネクターが劣化してしまう事が原因のようです。水温計に異常を感じたらこのポイントのチェックもしてみましょう。
水温が上昇してしまったら一先ず停車を!
オーバーヒートの対策と水温についての基礎知識
近年の自動車には少なくなってきたオーバーヒート。ですが古い時代の車や輸入車など、もともとの冷却性能が不足している車の場合には注意が必要です。特に自動車走行中に水温計の針がどんどん上昇してしまっている時にはご注意下さい。中にはエンジンルームから水蒸気が立ち上がってきてしまったりケースもあります。もしもそんな状況になってしまった時には慌てずに対処できるようにしておきたいものです。
危険!ボンネットをいきなり開けないで下さい
もしエンジンルームから水蒸気が上がってしまっている時には、いきなりボンネットを開けてしまうのは危険です。エンジンを停止させ水蒸気がおさまるのを待ちましょう。水蒸気が出ていない場合にはボンネットを開けてリザーバータンク内の水量を確認してみましょう。
危険!ラジエターキャップを開けないで下さい!
ラジエターに水を入れようとラジエターキャップを開けてしまうのはとても危険です!高温になった水蒸気が噴出してしまい火傷をしてしまう可能性があるのは勿論、ラジエターキャップによる圧力が抜けてしまう事で冷却水が沸騰しオーバーヒートを悪化させてしまう恐れもあります。
まとめ
輸入車パーツの手配は当社にお任せ下さい!
自動車の水温計が異常に上昇してしまう時、その原因となり得るパーツはセンサーの他にも幾つかあります。例えば水温センサーの不具合によって回らなくなってしまった「ファン」であったり「サーモスタット」であったり、先の項目でもふれました「ラジエター」の不具合であったり。ルノー(renault)カングーは勿論、他輸入車パーツに関しましてもお困りの事がございましたらまずはお気軽にご相談下さい。